2007年12月29日土曜日

Audi Q7がやってきた

でも名残惜しいランクル100に代わりQ7がやってきた。カイエン、X5、MLなどじっくり検討したが結局初めからマークしていたQ7に落ち着いた。長さ5メートル、横幅2メートルの巨体だが、出足は意外と軽やかだ。車高も可変なので、河原の乗り入れも問題ない。(写真上が車高を一番高くした状態、写真下は一番低くした状態。)

閑話休題。お世話になった某アウディディーラーでの納車式(ハンドオーバー)には苦笑してしまった。ホストクラブでシャンペン注文した時にホストが賑やかに場を盛り上げる、アレです。手拍子して振り付けしてありがとう♪!!おめでとう♪!!と場を盛り上げるアレです。アレほど下品ではないですが、どこかで同じ匂いのする儀式をやっていただきました。オフィスとバックヤードの整備工場の間にハンドオーバーのガラス張りのセクションがあって店長、工場長、全スタッフが集まり自己紹介の後で記念品の授与、そして記念撮影。結構恥ずかしかったです。





僕はメカは素人ですが、整備マニュアル片手に車を分解するのに何の躊躇もありません。徹底的に弄くります。恐れを知らない素人といえます。Q7もまずは吸気系から手を加えて行く予定です。電装系も図面とテスター片手にダッシュボードを全部取り払う事も全くやぶさかではありません。ランクル100の時は4日かけてトラップ、キルスイッチを仕込み、カーセキュリティーを自分でインストしましたし、カーナビ、カーステ、ETCすべて自分でインストしてます。Q7も同じような状況になるでしょう。ただし、Q7はコンピューターでいろいろ制御しているので、ランクルよりは難度が高そうです。まずは図面をじっくり読むとしよう。

2007年12月9日日曜日

皆で川地図を作ろう

書きの前にまずは要点を。

趣旨)Google Mapsで川地図を作り、皆で共有しよう!!

背景)私家版の川地図はネットに出回っていたが、共通の表現様式(GUI)もなく、データの共有、再利用、管理という点ではまったく配慮されていなかった。この秋のGoogle Mapsの機能強化で従来の課題がかなりクリアでき、個人で作成した川地図を共有し、検索出来ることが可能になった。

方法)エネルギーとコミットメントが必要な管理者方式ではなく、検索、再利用を促進するための最小限のルールを作り、個人で自由に地図を作る。(Google Mapsの「マイマップ」をプラットフォームに私家版の地図を共有するための最低限のルールを作る。)具体的には検索で「川地図」としてヒットさせるためにタイトルの最後に例えば「川地図」という検索用のキーワードを加える。例として「山梨県 桂川 川地図」こうしてマイマップを作り、公開モードにしておけばGoogleで地図そのものを検索でき、共有、再利用が可能だ。管理者をたてて整理しないので一つの川に対して複数のパドラーが私家版を作成することになる。スポットプレー、DR、あるいは艇による違いが川地図へのコメント、ポイントの違いになることを考えると、厳格なルールを管理者が決めるよりも、多様性を認めて複数の私家版を検索出来るようにしておき、読み手が内容を判断した方がいいだろう。また、裾野を広げるという意味でも必要最小限の約束事、マイマップの公開、タイトルに川地図の一言を加える、という2点ルールの方が、管理方式よりも敷居は低い。

効果)Google Mapsで作成した地図を公開することによって(僕が公開している川地図です)、川地図の検索が可能。私家版の地図の蓄積により、データとしての価値がうまれてくる。また、ユーザーインターフェースが共通なので、アメリカで始まっている同様の動きとも連携可能。(意味があるかといえば取りあえずは?ですが...)

以上が趣旨です。あくまでも案ですのでコメントがあればぜひ聞かせてください。

ややこしい話を後に置き、いきなり要旨を書かせていただきましたが能書きを少し。リバーマップの類はネットの世界では決して珍しいものではありません。例えばこまめに情報を集めた川地図indexを見ていただければ、描画ソフトで忍耐強く作画した地図もありますし、Google MapsのAPIを利用してマッシュアップしている人もいます。しかし地図そのものの検索、共有、再利用は従来は対応がほぼ不可能でした。

ところがこの11月にGoogle Mapsの機能が強化され、私製地図の共有、複数のアカウントに対して編集特権の付与などの機能が強化されました。Googleマップに自分の地図を作成できる機能「マイマップ」が追加になり、このデータのうち公開モードで作成した地図はGoogle Mapsから検索されるようになりました。例えばGoogle Mapsの検索画面で「山形県 小国玉川」と入力して検索してみてください。結果リストの下に「みんなのマイマップを見る」リンクが張ら れ、そこから私家版の地図を絞り込むことが出来ます。

このGoogle Mapsを作って管理者をたてることなく、きわめて疎な結びつきの状態で再利用を進めるProjectを考えています。Projectという表現も大げさなのかもしれません。賛同してくれる人はGoogle Mapsに川情報を登録して、検索しやすいキーワードを埋め込み、その情報を公開していただけませんか、というレベルの話です。因みにUSでは既にplayak.comでGoogle Mapsを利用したKayak World Mapプロジェクトが進んでいます。もちろんインターフェースが一緒ですので、日本で作ったGoogle Mapsの川地図もKayak World Mapに参加出来ます。管理者をたてるならばAWのNational River Databaseのような形で整理するのが一番いいのでしょうが(Put-in, Take-out地点から水量などかなり整理されています。)、日本の場合はAWのような組織もないので、個人が私家版の地図情報を公開し、共有するという形が一番いいと思いますし、その方が敷居が低い分だけ情報が増えると思います。

なお、Yahoo地図のワイワイマップも似たような機能がありますが、APIが公開されていてマッシュアップ、再利用が容易であり、なによりも地図そのものが検索出来るのでGoogle Mapsの方が川地図Projectには向いていると思います。

2007年12月1日土曜日

カヤッカーのためのバーゲンが始まった

Thanksgiving(感謝祭)の翌日の月曜日(いわゆるサイバーマンデー)からクリスマスイブまではUSのリテールストアはバーゲン一色に染まる。先日紹介したオンラインストアーも本日からバーゲンが始まった。まずは口火を切ったのがNRS。本日12月1日より20日間、毎日日替わりで商品限定、20%引きになる。

実はNRSのタンデム艇、Bandit IIをずっと狙っていて、先日突然の40%引き(但し返品商品)情報に色めきたったもののタッチの差で買い逃した。今回はまずは毎日サイトをチェックしてBandit IIをバーゲン価格でgetしたいな。

タンデム艇は重いトムキャットの後継としてツアー用に使おうと思っている。以前も書いたがこのBanditシリーズはとにかく軽い。タンデム艇でもたった24lbs、約11キロ強だ。この重さはトムの半分以下。Bandit Iの7.7kgも驚きの軽さだが、タンデム艇なのにポリ艇よりもまだ軽く、エアーのソロ艇よりも軽い。Bandit IIの評判はUSのアウトフィッターが多く書き込んでいるフォーラムでもすこぶるよく、コマーシャル用で酷使しても何の問題も無いとのコメントが出ている。材質は今使っているBandit Iと同じなので全く心配していない。出来れば新年の初漕ぎで進水式を執り行いたいな。

(執筆中)リバーマップ(川地図)を考える-American Whitewaterの例

メリカにはAW(American Whitewater)という団体がある。1954年に設立された歴史ある団体で、river sportsを念頭においた環境保護団体と考えていい。アメリカのOutfitterのオフィスに行けば必ず目にするAW Journalはこの団体が刊行している...。(執筆中)

2007年11月30日金曜日

次の外遊び車

ンドクルーザ100への愛着については既に触れた。後ろ髪を引かれる思いだ次の車の購入準備に入った。まずは順当にいくならばランドクルーザー200となるのだが、なんと納期が既に6ヶ月先。トヨタの営業からはよく連絡を頂くが半年先となると...。最有力候補としてはQ7、既にディーラーとコンタクトして週末に試乗する予定だ。ランクルとの別れは辛いが、新しい車を選ぶのも実は楽しい。トゥアレグXC90カイエンML, X5と一通り試乗してみるが、心はQ7にかなり傾いている。カーゴスペースはランクルより小さめだが、ダッキー一式を載せるには十分な大きさだし、リジットの積載もランクルよりは樂そうだ。気になっているのは国内ではヒッチが取り付けられないこと。ヒッチに装着するスーリーのサイクルキャリアを使っているので(国内未発売でお気に入り)、これがないと困る。どうやら車選びは外遊びの道具をどれだけ機能的に積載出来るかが僕の場合は重要なようだ。

思い出の詰まったランドクルーザー100

月ランドクルーザー100の8年めの車検を通した。この間に走行した距離は13万2千キロ。首都圏に住み、通勤には使っていない車としてはかなりの走行距離だ。リンディーという名前のゴールデンレトリバーを飼い、家族四人で移動しながらキャンプ、スキー、カヤックとなるとこの車しか選択がなかった。しかしそういう実用面での理由以上にすべてにおいてこの車が気に入っていた。その気持ちは一度も褪せる事なく、数々の思い出を積み重ね、深い愛着へ変わっていった。見ての通り外装、内装も海外からパーツを輸入してかなりモディファイしている。電装関係はセキュリティー、カーステ、カーナビすべて自分でインストールした。今まで何台も車に乗っているがこれほどの愛しさにも似た愛着を持った車は初めてだ。長く使った車を手放したくないという気持ちが初めて分かった。

僕のランクルはディーゼルエンジンが搭載されている。このエンジンだと首都圏では新車登録後10年を超えて所有することが出来ない。特別の装置を100万かけて取り付ければ10年を超えても所有できるが、いくら愛着があるとはいえどう計算しても全く割りが合わない。悩みに悩んで手放すことを決意した。

13万キロも走っているのに高額な下取り価格が提示されて驚いた。実は最近ランクルのディーゼルにはかなりの高値がつくらしい。手放したくないが、手放さなければならない....複雑な気持ちでディーラー巡りを最近始めた。



2007年11月24日土曜日

カヤックの海外個人輸入

まさら海外通販という話もあるかもしれないが、少なくても僕の周囲でカヤック関連商品を積極的に海外通販している友人は極めて少ない。折しも為替は円高に向かい、そしてクリスマス商戦を控えて流れはバイヤーズマーケットへシフトしている。時期良し、為替良しの海外通販にとっては絶好の条件が揃っている。僕もタンデムを一艇(NRS Bandit II)、リジットはJacksonのクリーク艇をwish listに既に入れた。 いつものように海外から個人輸入するので、タイミングを見計らっている状況だ。

国内カヌー、カヤックマーケットはさほど大きくない市場規模であるが故に、国外価格にかなりマークアップされた輸入品が占有していると言える。個人輸入は経験的には二つの点でメリットがある。まず第一に価格だ。例えばパドルを例に出すと現在メインで漕いでいるBandit Iには主にWerner Shunaを使っている。これは国内では5万円弱だが、因みにNRSでは255$。もう少し安いところだと200$強で売っている。これをNRSから個人輸入して購入した。送料は他の物と一緒に買ったのでいくらか正確には忘れてしまったが、パドル単体で3万円程度の計算になったと思う。他にもパームのドライスーツはkayak ProShopから購入。ここは何故かドライスーツが安い。時々信じられないバーゲン価格に目を丸くする。当時国内のパームで一番安かった店より1万5千円程度安く購入したと記憶している。まあ、その他もろもろこの10年間結構いろいろ購入しているが、細かく計算はしていないが、バーゲンなどを上手く利用してかなり安く買っている。ただし、価格に関しては特に総額が少額ならば輸入してもそれほどメリットがないばかりか、かえって高くつくこともあるので要注意。さて、二番目のメリットは国内で販売していない製品を購入出来る点。個人的にはこの点に個人輸入の価値を特に感じている。例えば現在メインで使っているNRSのダッキー、Bandit Iは国内未発売。知らない人にとってはどうでもいいことだが、IKの通からは注目を浴びよく声をかけられる。一通り入手の経緯を聞かれてから、ちょっと漕がせてという話に必ずなる。今シーズン入手したNRSオリジナルのブルーメタリックのPFDも国内未発売。かなり目立つ。全くの自己満足の世界だが誰も持ってないグッズを身にまとうのは実に爽快だ。今シーズン購入したヘルメットには短いツバがあり、前後両方使いわけられて格好いい。買った当時は国内未発売だったが2008年3月には国内でも正規輸入が始まるらしい。

上述の通り以下の写真のすべてが海外個人輸入。愛着の出てきたダッキー、NRS Bandit I、 ヘルメットはPro-TecのTwo Face、ドライスーツはPalmのTorrent、パドルはWerner Shuna、よく見えないがREIのドライバック、そしてメタリックカラーが一際目を引くNRSのPFD(NRS Groove PFD)が特にお気に入り。 国内で購入するよりかなり安く上がった。




さて、今回は僕が個人的に使っているカヤッカー御用達の主要3社を紹介する。ますは業界最大手であり当然世界NO1、ご存じ泣く子も黙るNRS
バーゲン、Blemishedなどの情報はこまめにチェック。発送がPriority serviceで送られるので送料が高め。送料は注文確定前にconfirmationのメールが送られてくる。送料の確認をその時点でしてからgo, no goの判断ができる。最近の海外通販はこのパターンが多い。商品は僅か一週間で到着する場合もある。 NRSはかつてはリジットも幅広く扱っていたが、リジットの扱いは既に終了している。ラフト、IKは相変わらず手広く扱っており、商品のみならずNRSのサイトにはリソースとして様々な情報が集約されているので一読に値する。因みに僕はこの一年でNRSからIKを2艇を輸入しているが、ダッキーなどのIKは容積は普通の段ボールに収まるので、全く問題なく国内へ輸入出来る。


バーゲンの情報が送られてくるので、ここのメーリングリストには登録を勧める。(但しバーゲン品、Blemishedなどはあっというまに売り切れになるので、狙っている商品は迷わず注文しないとあとで後悔することになる。先日もNRSのタンデム艇Bandit IIがなんと40%引きで、あひるBROSのTetsu-sanと2艇一緒に注文しようと相談していたら数時間後にはsold outだった。価格といい、為替といい絶妙のタイミングだったのでかなり凹んだ。)


CKS。日本ではあまり知られていないが、USでは人気のサイト。2007年度Canoe&Kayak MagazineではRetailer of the yearになった。USのカヤック関連のフォーラムでもサービスの評判はいい。型落ちのリジットがかなり安いが、ポリ艇は海外直接発送しない。一旦中間業者を通して発送する裏技がある。 

英語に自信があればば海外のフォワーダーを使うと、日本の輸入代行者より驚くほどコストは安くなる。個人的にはCKSの指定業者となっているBongo Internationalがお勧め。マッシュアップされたWeb2.0のシステムは、実によく出来ている。Firefoxのプラグインまで準備されており、凄いの一言。彼らのサイトに商品購入からシッピングまでのデモがある。一見の価値あり。

カヤック本体は梱包などで重量が増える場合がある。梱包されたカヤック本体を輸入する場合は、木枠などの梱包が意外と重く、結果的に国内で購入するのとそれほど費用が変わらないケースがあるので注意が必要だ。




KayakProShop.com。この会社も結構昔からあるが、どうも垢抜けない。特筆すべき点は、送料が安いということ。FEDEXのNormalで発送出来るので、NRSより時間はかかるがそれでも10日もかからず到着する。おもしろいのはなぜかここはドライスーツが安い。


他にも僕は使ったことはないが、ノースカロライナのアウトフィッターが経営しているNOCなんかもUSでは有名。アウトドアの定番REIや、カナダ版のREIとも言うべき MECもカヤック以外のアウトドアグッズの購入でよく利用しているが、カヤック関連製品も扱ってる。REIはカヤック関連では特に品揃えに特徴は無いが、REIのロゴのついたドライバック、メッシュバックは長年愛用している。MECはオリジナル小物は一押し。特にグローブは良くできている。ヨットの世界で有名なWest Marine
もPFD、パドルなどもも扱っているがパドラー向きではないものの、子供用などで面白く、可愛らしい物も多い。West Marineの小物、オリジナル製品も結構使えてお勧めだがカヌー、カヤック専業となると上述の3社を推薦したい。

さて、海外個人輸入に関してはいろいろなサイトで詳しく記述されているので基本的な事は省く。決済、送料、税金、保証などを不安に感じる方が沢山いらっ しゃるが、個人的には少しでも自信が持てなければ海外通販には手を出さない方がいいですよ、とアドバイスしている。ここらへんはリバースポーツと全く同 じ。リスクの定量判断と、決断はパドラーが自らが下す。リスクを乗り越えたところにパドラーズハイがある場合もあるし、想定したリスク、想定以外のリスクをダメージとして負う場合もある。不安があり、個人輸入に自信が持てないならば海外通販は手を出さないのが原則だと思う。

2007年11月19日月曜日

カヤックとビデオ:この撮り方、迫力あります!!

ドリングしながらのビデオ撮影は未だに悩んでます。バウ側のスウォートに固定した三脚からだとどうも迫力がない。スターン側から撮影するとどんな感じかなと思っていたらこんなビデオを見つけました。コックピットからスターンまでの長さがあるシーカヤックならではの画像なのでしょうかね。それにしてもこれ、スピード感といい、臨場感といい、凄い迫力ですね。シーカヤックセーリングってスピードが出るもんなんですね。僕の一人乗りのBanditだと後ろが短いし、高めにXactiを固定したとしても浅い場所でフリップした時は致命的だしね。それに広角レンズのないXactiだとパドリングしている僕の後ろ姿しか写らなそう。要検討としよう。

2007年11月17日土曜日

秋色に染まる山形県赤芝峡(荒川)を下る

国に荒川と名のつく川は実は数十河川ある。今回の旅で下った山形県の荒川も大朝日岳を源流とした一級河川で、国土交通省の平成15年度調査で日本で一番きれいな一級河川の一つとして評価された清流である。前日の小国玉川の印象があまりにも鮮烈で、又、Tetsu-sanから人里を流れるのできれいではないと聞いていたため実はあまり期待していなかった。しかし予想はいい意味で裏切られた。水は前日の玉川程ではないにしても、通い慣れた長瀞よりもはるかに綺麗だ。同じ荒川の名を持つ二つの川だが、こうも違うとは。

しかし一旦自然の猛威の中で本性を現すと、名は体を表すの通り山形の山間部を静かに流れる川も荒れる。1967年の羽越水害では荒川水系では大石川が決壊し、関川村で死者・行方不明者34名、流出・全壊家屋371棟の被害を出している。


その名に魔性を秘めているとはいえ、前日の小国玉川に続いて下った荒川はこの日(2007年11月4日)は静かだった。この週の後半に降った雨により若干水位が高いとの話だが、数カ所船底をするような場所もあった。荒川の印象は水質と景観を除いては正直に言うとアンニュイ。流れのリズムも凡庸で、どうも刺激が足りない。しかしここは流れのリズムの印象を遥に上回る程の景観のインパクトが強いとあえて考えたい。紅葉に燃える赤芝峡を迎えるまでは玉川は1/fゆらぎの川だ。






赤芝峡を除けば今回下降した区間はClassI-II程度。スカウトすること無しに安心して下れる川だ。


荒川の雰囲気は以下の動画から伝わると思う。


秋色に燃える山々を背景にしたダウンリバーほど気持ちがいいものはない。


単調な瀬が赤芝峡まで続く。



赤芝峡。国道113号線を新潟方面から向かうと突然目の前に現れる景勝地だ。水面から国道までは20M以上あるだろうか。国道には紅葉狩りの観光客が車を駐め山々の彩りに見とれている中で、一番贅沢な場所から紅葉を楽しむことが出来た。まさに絶景。荒川は赤芝峡に近づくにつれて流れが緩やかになり、このままゆったりしと身を委ねれらるような気配を一瞬見せる。しかし赤芝峡に掛かる国道113号線の橋脚手前で川幅が一気に狭くなり、ホールや、複雑な流れにダッキーは翻弄される。だが赤芝峡の関所のようなこの区間は長くない。緩やかなパルスのように訪れるトリッキーなスポットが数十メートル続いているだけだ。

今回下った区間ではこの赤芝峡入り口付近だけClassIII。パーティーは赤芝峡を全員無事クリーンクリアした。

赤芝峡を水面から撮影した動画は他に見当たらないかもしれない。本邦初公開かな?。動画を見ると何でもないように見えるが、最初の落ち込みを伴ったホールは大きくはないもののパンチがあった。


瀬を越えると流れは緩やかに。




この橋を超えた所でTake outした。



山形県荒川の今回のダウンリバーについてはTake-sanTetsu-sanがそれぞれ別の視点で各のブログに記述している。参考まで。
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2007年11月12日月曜日

パドリングしながらビデオ撮影をする-ビデオの固定方法

近三洋の デジタルムービーカメラ Xacti DMX-CA65を購入した。この機種は水中撮影も可能な世界初の防水対応デジタルカメラだ。ビデオを撮りながら激流を下り、迫力のある映像を撮りたいたいと考えていたが、この機種しか僕のニーズに応えることは出来なかった。さて、問題はカヤックへの固定の方法だ。本体はそれ程大きくないのでヘルメットに固定する事も考えたが、パドリングの際やターンの先行動作などで意外と安定しない。WEBで試しにvideo mount kayakと三つのキーワードをGoogle検索するとヒットする数の多いこと!想像以上にパドラー皆さん苦労されているようだ。百均、ハンズ、WEBで研究した結果とりあえず以下の写真のような方法でマウントした。


まず、三脚はREIのロゴがついた携帯三脚。数年前に購入するも殆ど使わず。やっと日の目を見た。プラスチックの脚の一つにループホールがついていてここにタイダウンロープを通し、スウォートに固定した。縦方向にはゴムロープをフックしてスウォートに完全固定。とりあえずこれで撮影は問題ないのだが、シューティングポイントが低いせいかどうも瀬の迫力が伝わらない。アイポイントまで高くしないと波の高さを表現出来ないようだ。そういえばこんなに苦労してアイポイントに近い高さでビデオ撮影している人もいる何故か微笑ましいのはご愛敬。




見づらいかもしれないが、スウォートの上のREIの三脚にマウントされたXacti。 写真をdouble clikすると拡大します。
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以下は小国玉川のゴルジュ帯。Xactiをダッキーに装着して下ってます。瀬の迫力(実際はもっとパワフル)と二艇で幅一杯な狭窄なスルースに注目。入り口からは完全にブラインドになっていて尚かつこの狭さ。ここにストレーナーがあったら...怖いですね。


皆さんはパドリングしながらビデオを撮影していますか?安定しながら臨場感溢れる映像を撮るコツがあればぜひ教えてください。

2007年11月10日土曜日

山形県小国玉川、荒川を下る-小国玉川編

形県小国町は、朝日連峰、飯豊連峰の間に位置するブナの森と落葉広葉樹林に包み込まれた町だ。町の中心に南から流れ込む玉川は飯豊連峰に端を発する透明で今まで見たことがない美しい川だった。僕もそれ程多くの川を下ったわけではないが、国内で下った川の中では小国玉川はその景観と水質、瀬のリズムでMyベストリバーと宣言したい。



2007年11月3,4日についに憧れの小国玉川、荒川へ行く機会に恵まれた。今回は噂のダッキーチーム、あひるBROSのTake, Tetsu両名の川バカに加えてラフティングクラブからビョンホン、漣ねーさん、さっちゃんが参加した。 初日は玉川をくだり、小国のロッジで宿泊、翌日は荒川という予定を組んだ。

毎回川へ出向く度に自分が出来る最低限のこととして、ゴミをビニール袋一杯分拾う事にしているが、今回10Km程の玉川ダウンリバーでとうとうひとつもゴミを見つけることが出来なかった。醜悪なタバコの吸い殻も、河原に火傷の痕を残すBBQや焚き火の痕跡も何も無かった。人里からさほど遠くない川であることを考えると奇跡と言える。日本人として大切に守っていきたい川である。

拡大地図を表示


あひるのTake-sanとはここ1ヶ月ほぼ毎週お手合わせ願っているが、相方のTetsu-sanとお会いするのは今回初めて。初対面とは言えTetsu-sanともTake-san同様川遊びの姿勢が一緒なので、話が合う。道の駅で簡単な朝食を済ませ、早速玉川に向かった。前日までの雨の余韻が残り、気温は10度を割る肌寒い朝だが、水量は適度に増水しておりコンディションは悪くない。put-in地点の放水口で全員ドライスーツを着込み、川と自然への畏敬を込めて「お願いします!」と一礼してから玉川に身を委ねた。

今回は既に小国玉川を何度かダウンリバーしているTetsu-sanがリバーガイド役を引き受けてくれた。玉川は当日の水位(若干の増水とのこと)ではClass III(ISRDの定義を基準。)だが、鱒止めの瀬などのボウルダーシブ(boulder sieve)はなかなか手強く、ポーテージする人も少なくないトリッキーなポイント。又、ゴルジュ帯へ入る前の川幅が10M程度あるが、いきなりスルース(sluice)に突入しスカウト出来ぬまま一気に川幅4M程度に収縮し、ゴルジュの回廊は100M程続く。逃げ場の全く無いゴルジュにストレーナーがある可能性もあり、増水後は特に注意が必要だ。

Tetsu-sanの話によると、玉川を下る際には必ず直近で下った人に状況を確認してからダウンリバーするとのこと。Tetsu-sanは2週間前にここを下り、その後気象に大きな変化がなかったのでリスクの判断が出来たが、下ってみて彼の説明には納得した。荒天時は水路が狭窄なためストレーナーが簡単に、しかも完全にルートを塞ぐ可能性が高く逃げ場が全くないので、事前の情報収集、準備には細心の注意が必要だ。このページにポストしてある動画を見ていただければ状況を理解頂けると思う。小国玉川へ向かわれる方は、現地の事情に精通した人と行く事を強く勧めたい。因みに携帯電話は主要3社ともこの区間は全く使えなかった。色々な意味で綿密な準備と注意を要する川であることは間違いない。

既に冠雪している飯豊連峰から流れる小国玉川は、リバーガイド、リバーバディー無しで下るのは無謀だ。その点ではガイドを務めてくれたTatsu-san無しでは成立しないリバートリップだったと言える。Tetsu-sanにはあらためて感謝したい。

橋脚からの眺望。 背後の山々は既に冠雪するも、紅葉は通年より数週間遅いと聞く。前日の雨により水量は多いとのこと。 無条件に心の中に飛び込むしっとりとした日本的な秋の景色。





Take-san撮影。左からビョンフォン、Tetsu-san、小生、さっちゃん、漣ねーさん。


今回のパーティー唯一の集合写真。


曇っていた天気も一時好転。


スタート地点から左右にうねるような瀬を越えると川は急に狭窄となり、ゴルジュの岩場に囲まれる。







瀬で戯れる。Take-san撮影。



ダウンリバーのハイライト、鱒止めの瀬。全長約100Mの二段仕込みのボウルダーシブ。上部、一段目の瀬は特に注意を必要としないがその先を行き止まりのように塞ぐアンダーカットの岩と全く見えない左側に抜けるルートはパドラーを威圧し、プレッシャーを与える。当日の水量だとコース取りを間違えなければ特に難度は高くないが、ラップの可能性もあり、全員でレスキュー体制を整えTetsu-sanと小生がまず最初に下った。

まずは一段目の瀬をクリアして右側のエディーに入り、そこから対岸の左岸にある写真正面の岩を左に巻きながら直下の正面にあるアンダーカットの壁から90度左ターン。以下連続写真はTake-san撮影。相変わらず絶妙のタイミングでのシューティング。鱒止めの瀬でのスカウティングは必至。ポーテージも可能。 リジットだとポーテージする人も少なくない区間との事。水量が増すとこの区間は直角に曲がる水路に行き着く前に正面の壁に張り付きそうである。あひるBROSのTake-sanTetsu-sanも当日の状況を記事にしているので参考にして欲しい。

鱒止めの瀬の後半部。ビョンホンの左にある岩が下記小生の①中央、Tetsu-san②の右側の石となる。ビョンフォンは鱒止めの瀬を一機に下った。正面を阻むアンダーカットの岩も無事クリア。


写真は鱒止めの瀬の二段目。見ての通り波が複雑に反射している。①写真中央の岩を左周りに巻きながらその下にある落ち込みへ向う。

① 写真中央の岩ターゲットに、この岩を巻き込むようにターン。


②岩裏に押し込むように左一杯に回旋 を始める。


③出口のルートがこの辺りからはっきり見えてくるが、この先にも落ち込みとルートを塞ぐ比較的大きな岩がある。


④この先に続く落ち込みとルート正面を塞ぐ壁に張り付かぬように 細心の注意が必要。




複雑な波がパドラーを惑わすも余裕で下るTetsu-san。同じ鱒止めの瀬、二段目。上の僕の撮影ポイントより若干上部。僕の写真①にある岩が②の写真の右側にある岩だ。③は瀬の上部からはブラインドになっている鱒止めの出口ルート。

① Tetsu-sanは小生より高い位置で早めに方向を変えているように見える。


② 競技スキーをずっとやっていたせいか、ターンの写真をどうも見比べてしまう。Tetsu-sanと小生のルート取り、アプローチの差にそれぞれの個性を感じる。


③ ターゲットの岩を通過後、早めに左にターンする。この出口が区間上部からは完全にブラインドとなっている。
漣ねーさんとさっちゃんのトムキャットはコース取りを誤り、シブの目に詰まるように石の間にロックインしてしまった。写真上の彼女達が乗る岩とその左側の小岩の間にスタックし、この場でトムを無人のままリリースし正面のアンダーカットへ向かわせた。 その後トムは正面のアンダーカットに吸い込まれることもなく、無事に左側の水路にそれて回収された。

鱒止めの瀬。ビデオだとどうも迫力が伝わらない。







秋色の中でのパドリングは実に気持ちがいい。 Tetsu-san撮影。


透明な水に皆驚く。



Take-sanとJET。景色に溶け込む。



ゴミ、臭いなど全く無かった。限りなく透明度の高い水。 JETも違いが判るか?



瀬のリズムがいい。山梨の桂川を1000倍綺麗にしたイメージかな。閑話休題。桂川、大好きなんですが、あの匂いはなんとかならないものか。





川面に写る紅葉が美しい。水の美しさは筆舌に尽くし難し。パドラー達の小国玉川の評判には納得。ぜひ一度この川でパドリングして欲しい。 本当に素晴らしい川です。



スタート直後の瀬。緩やかな落差のある瀬ではあるが、左右にクランクしながらゴルジュへ続く。大健闘するもこの後彼女達に起きた出来事は続くビデオで水の美しさと一緒に確認してください。 Take-sanのすばらしいショット。彼のダイナミックな写真には本当に関心させられる。


Banditにザクティーを装着して漣ねーさん、さっちゃんを追う。フットレストとして使っているスウォートにマウントした防水のザクティー。マウントの仕方には随分悩んだ。パドリングしながらの撮影には皆さん相当苦労しているようだ。シューティングポイントが目線より低いので実際に下る瀬の迫力とは少し違った印象を受ける。(頭から波を被るような所でもその迫力が表現されていない。)上記写真の瀬も頭から波を被るようなClassIIIだが、ビデオからの印象はClassII+程度。この印象の差を縮めることが今後のビデオ撮影の課題。




今回のパーティーの殿(しんがり)として最後に漣ねーさん、さっちゃんを追いながら撮影。スウォートの上にある白い物体が防水のザクティー。艇にマウントするのに苦労した。これについては別記事で。


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2007年11月9日金曜日

パドリングしながら音楽を聴きたい!-防水MP3プレーヤーの実装

ドリングしながら音楽を聴きたいとずっと思っていた。 ZABADYを購入していよいよ愛艇、Banditに実装する機会に恵まれた。フットペグ代わりのスウォートにカラビナを付け、本体に固定されたホールに紐を通しただけの実に色気のない実装方法だ。

ZABADYはJIS IPX7(旧JIS防水保護等級7 防浸形)相当の防水構造があるため、頭から波を被ったり、舟をフリップさせてしまうような環境でも全く問題ないスペック。カーステのようにボリュームを上げて好きな音楽を聴きながら楽しく瀬を下れた。しかしながら折角の音楽も瀬の音にかき消されて周りにいるパドラーにはあまり聞こえなかったようだ。

防水ケースにipodを入れて防水イヤフォンで聴くのがガジェットキラーのパドラーの定番かもしれないが、瀬の音も聞きながら開放感溢れる環境で音楽を聴きたいならZABADYがベストだと思う。




100均で買ったメッシュのソフトケースにいれ装着終了。瀬では当然ばたつくし、紐の通し方がエレガントでない...などまだ固定方法には満足していない。今後の検討課題である。とは言え、水がガンガンかかる瀬で音楽にノってダウンリバー、サーフィンするのは実に爽快。大変満足している。





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2007年11月2日金曜日

山形県小国玉川へこれから出発

形県の小国玉川へこれから向かいます。午前二時に嵐山パーキングで待ち合わせ、そのまま夜通し400kmの運転。この労に報いるダムの無い清流が待ってます。この続きはじっくり後日報告します。

2007年11月1日木曜日

僕とダッキーの関係

格的にカヤックを始めてもう10年になる。多趣味なのでこの10年間濃密にカヤックに特化していた訳ではなく、僕の外遊びのポートフォリオ、スキー(競技)、インラインスケート(いわゆるローラーブレード)、MTB、これらの中から気の向くままに遊んでいた。


IK(Inflatable Kayak)を始めたのは2006年からで、川原で外ご飯出来る機材を積める、場合によっては最低限のキャンプ道具を積み込める、しかも激流をDRしたい!!という条件を満たすのはIKしかなかったから。カナディアンも所有しているが、class 3,4を下れるテクニックなんて全くないし、リジット、(しかも持っているのはロデオ艇!!)では外ご飯セット一式はおろか、キャンプ道具も詰めない。となると戦車のように波を押しつぶし、多少のホールならば全く問題にならず、尚且つ積載容量の大きいダッキーしかない。そんな理由でまずはお約束のエアー社、Tomcatを購入。ここからダッキーと の関係が始まった。


Bandit I


現在は今シーズンからの愛艇、Bandit Iでダッキーの世界ではかなり名の知れたあひるブラザースのメンバー、Take-sanをバディーとさせてもらい急流、クリークを求めて彷徨い始めたところだ。今シーズンは真冬でも川に向う勢いで楽しませていただいている。今週末はいよいよ念願の小国玉川。今日、明日あたりで雨が降りそうなので期待は高まるばかりだ。


Take-san & Jet


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2007年10月27日土曜日

ZABADY:パドラー用(?)防水MP3プレイヤー

滴ではなく、防水のMP3プレーやを購入。ipodをスピーカー付のケースに収めるタイプの物と最後まで悩んだ末、購入しました。

使用目的はダッキーに持ち込み、音楽聴きながら川と戯れる事。そういえば今まで音楽を聴ききながら川遊びをしているカヌーイストは一度もお目にかかったことがありません。

本来この製品の設計時点で想定された使い方ではないとは思いますが、パドリングしながら音楽を聴くことはずっとやりたかったことです。よくハーレーや、スクーターでガンガン音楽鳴らしている輩を目にしますが、ある一線を越えるとセンスの良さが悪趣味になることがあります。この匙加減は極めて微妙なんだな。

http://www.twinbird.jp/product/avj369/


さて、最新のNRSのカタログにもipod, MP3 playerをパドリングしながら聞くギアがいくつか掲載されています。随分時間をかけて、色々検討した結果ツインバード社のZABADYにしました。1Mの深さに水没しても30分は耐えられる防水性能と、大きさ、重さの総合点でこの機種にしました。来週の小国玉川で実践配備。悪趣味の域に達しないよう注意します。