2007年11月24日土曜日

カヤックの海外個人輸入

まさら海外通販という話もあるかもしれないが、少なくても僕の周囲でカヤック関連商品を積極的に海外通販している友人は極めて少ない。折しも為替は円高に向かい、そしてクリスマス商戦を控えて流れはバイヤーズマーケットへシフトしている。時期良し、為替良しの海外通販にとっては絶好の条件が揃っている。僕もタンデムを一艇(NRS Bandit II)、リジットはJacksonのクリーク艇をwish listに既に入れた。 いつものように海外から個人輸入するので、タイミングを見計らっている状況だ。

国内カヌー、カヤックマーケットはさほど大きくない市場規模であるが故に、国外価格にかなりマークアップされた輸入品が占有していると言える。個人輸入は経験的には二つの点でメリットがある。まず第一に価格だ。例えばパドルを例に出すと現在メインで漕いでいるBandit Iには主にWerner Shunaを使っている。これは国内では5万円弱だが、因みにNRSでは255$。もう少し安いところだと200$強で売っている。これをNRSから個人輸入して購入した。送料は他の物と一緒に買ったのでいくらか正確には忘れてしまったが、パドル単体で3万円程度の計算になったと思う。他にもパームのドライスーツはkayak ProShopから購入。ここは何故かドライスーツが安い。時々信じられないバーゲン価格に目を丸くする。当時国内のパームで一番安かった店より1万5千円程度安く購入したと記憶している。まあ、その他もろもろこの10年間結構いろいろ購入しているが、細かく計算はしていないが、バーゲンなどを上手く利用してかなり安く買っている。ただし、価格に関しては特に総額が少額ならば輸入してもそれほどメリットがないばかりか、かえって高くつくこともあるので要注意。さて、二番目のメリットは国内で販売していない製品を購入出来る点。個人的にはこの点に個人輸入の価値を特に感じている。例えば現在メインで使っているNRSのダッキー、Bandit Iは国内未発売。知らない人にとってはどうでもいいことだが、IKの通からは注目を浴びよく声をかけられる。一通り入手の経緯を聞かれてから、ちょっと漕がせてという話に必ずなる。今シーズン入手したNRSオリジナルのブルーメタリックのPFDも国内未発売。かなり目立つ。全くの自己満足の世界だが誰も持ってないグッズを身にまとうのは実に爽快だ。今シーズン購入したヘルメットには短いツバがあり、前後両方使いわけられて格好いい。買った当時は国内未発売だったが2008年3月には国内でも正規輸入が始まるらしい。

上述の通り以下の写真のすべてが海外個人輸入。愛着の出てきたダッキー、NRS Bandit I、 ヘルメットはPro-TecのTwo Face、ドライスーツはPalmのTorrent、パドルはWerner Shuna、よく見えないがREIのドライバック、そしてメタリックカラーが一際目を引くNRSのPFD(NRS Groove PFD)が特にお気に入り。 国内で購入するよりかなり安く上がった。




さて、今回は僕が個人的に使っているカヤッカー御用達の主要3社を紹介する。ますは業界最大手であり当然世界NO1、ご存じ泣く子も黙るNRS
バーゲン、Blemishedなどの情報はこまめにチェック。発送がPriority serviceで送られるので送料が高め。送料は注文確定前にconfirmationのメールが送られてくる。送料の確認をその時点でしてからgo, no goの判断ができる。最近の海外通販はこのパターンが多い。商品は僅か一週間で到着する場合もある。 NRSはかつてはリジットも幅広く扱っていたが、リジットの扱いは既に終了している。ラフト、IKは相変わらず手広く扱っており、商品のみならずNRSのサイトにはリソースとして様々な情報が集約されているので一読に値する。因みに僕はこの一年でNRSからIKを2艇を輸入しているが、ダッキーなどのIKは容積は普通の段ボールに収まるので、全く問題なく国内へ輸入出来る。


バーゲンの情報が送られてくるので、ここのメーリングリストには登録を勧める。(但しバーゲン品、Blemishedなどはあっというまに売り切れになるので、狙っている商品は迷わず注文しないとあとで後悔することになる。先日もNRSのタンデム艇Bandit IIがなんと40%引きで、あひるBROSのTetsu-sanと2艇一緒に注文しようと相談していたら数時間後にはsold outだった。価格といい、為替といい絶妙のタイミングだったのでかなり凹んだ。)


CKS。日本ではあまり知られていないが、USでは人気のサイト。2007年度Canoe&Kayak MagazineではRetailer of the yearになった。USのカヤック関連のフォーラムでもサービスの評判はいい。型落ちのリジットがかなり安いが、ポリ艇は海外直接発送しない。一旦中間業者を通して発送する裏技がある。 

英語に自信があればば海外のフォワーダーを使うと、日本の輸入代行者より驚くほどコストは安くなる。個人的にはCKSの指定業者となっているBongo Internationalがお勧め。マッシュアップされたWeb2.0のシステムは、実によく出来ている。Firefoxのプラグインまで準備されており、凄いの一言。彼らのサイトに商品購入からシッピングまでのデモがある。一見の価値あり。

カヤック本体は梱包などで重量が増える場合がある。梱包されたカヤック本体を輸入する場合は、木枠などの梱包が意外と重く、結果的に国内で購入するのとそれほど費用が変わらないケースがあるので注意が必要だ。




KayakProShop.com。この会社も結構昔からあるが、どうも垢抜けない。特筆すべき点は、送料が安いということ。FEDEXのNormalで発送出来るので、NRSより時間はかかるがそれでも10日もかからず到着する。おもしろいのはなぜかここはドライスーツが安い。


他にも僕は使ったことはないが、ノースカロライナのアウトフィッターが経営しているNOCなんかもUSでは有名。アウトドアの定番REIや、カナダ版のREIとも言うべき MECもカヤック以外のアウトドアグッズの購入でよく利用しているが、カヤック関連製品も扱ってる。REIはカヤック関連では特に品揃えに特徴は無いが、REIのロゴのついたドライバック、メッシュバックは長年愛用している。MECはオリジナル小物は一押し。特にグローブは良くできている。ヨットの世界で有名なWest Marine
もPFD、パドルなどもも扱っているがパドラー向きではないものの、子供用などで面白く、可愛らしい物も多い。West Marineの小物、オリジナル製品も結構使えてお勧めだがカヌー、カヤック専業となると上述の3社を推薦したい。

さて、海外個人輸入に関してはいろいろなサイトで詳しく記述されているので基本的な事は省く。決済、送料、税金、保証などを不安に感じる方が沢山いらっ しゃるが、個人的には少しでも自信が持てなければ海外通販には手を出さない方がいいですよ、とアドバイスしている。ここらへんはリバースポーツと全く同 じ。リスクの定量判断と、決断はパドラーが自らが下す。リスクを乗り越えたところにパドラーズハイがある場合もあるし、想定したリスク、想定以外のリスクをダメージとして負う場合もある。不安があり、個人輸入に自信が持てないならば海外通販は手を出さないのが原則だと思う。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

どうも!oi@raftingです
こんなフネ情報がありましたのでご参考まで!

http://marsyas.maxs.jp/c-board354/c-board.cgi?cmd=one;no=1454;id=USED

匿名 さんのコメント...

Actonさん

はじめまして
浜松のまっちゃんと申します。(^.^)/~~~
カヤックフィッシングをしたくて
ポリ艇のカヤックを海外の通販サイトで個人輸入しようと調べまくりました。
日本の価格の半額ですからね。(^^ゞ
結果は通販の相手方から、「残念ながらポリ艇は海外直接発送しない」との返事をもらいました。
宅配便でない一般貨物になるからだと思います。
個人輸入代行で輸入しようともしましたが送料だけで10万円かかるとのことでした。
一般貨物の個人輸入では、通関業者への代行手数料も3万円はかかる為、国内で購入したほうが無難だということが分かりました。
カヤック本体の個人輸入は諦めましたが、他の装備は、個人輸入しようと思っています。
パドルは、個人輸入できるか心配なサイズでしたがActonさんが購入できているようなので安心して発注できます。有難うございます。個人輸入を勉強して良かったです。利用したことがなかったのですが、すごく気に入りました。これから利用したいと思います。

Unknown さんのコメント...

浜ちゃん、コメントありがとうございます。少しでもお役にたててれば嬉しい限りです。

カヤック関連の輸入アクセサリー、小物をNRSなどから並行輸入する業者によっては、ショップのHP上で個人輸入の手続きの複雑さをかなり誇張して不安を煽っていて、誠実な業者とは思えない記述も見受けられます。(例えば個人輸入の場合は送料が分からない、通関の倉庫保管料がかかるなどは事実に反する表記です。NRSに関していえば、送料は事前にわかりますし、買い手が了承しないかぎり売買は成立しません。倉庫保管料なども通関手続きをどちらかの業者にやらせるのが前提で、NRSの場合はFEDEXが全部手続きをしてくれます。)

個人輸入は簡単とは申し上げませんが、思ったより大変ではないと感じられると思います。ぜひ挑戦してみてください。

唯一注意した方がいいのは、物によっては日本で購入するのと値段が変わらない場合があるということだと思います。この点だけはご注意を。