2009年4月18日土曜日

恐ろしく透明度が高い川、湯西川を2週続けて下る

週に引き続き栃木県の湯西温泉から流れる湯西川に行ってしまいました。まずはこんなに素晴らしい川を紹介してくれたカエルアドベンチャーさんには感謝です。国内では珍しい本来の意味でのアウトフィッターらしい活動をされており、今後も新たなゲレンデのツアーに個人的には大変期待しております。

本日は仙台からTetsuさんご夫婦と盟友花園氏で9時に道の駅湯西川で待ち合わせしました。Tetsuさんの奥様は昨日歯を抜かれたというお話で、運動を控えるようにというドクターの指示が出ており残念ながら本日は回送係です。しかし湯西川の川相を見て奥様の表情が変わってきたのが分かりました。こんな綺麗な川を目の前にすれば心が動きますよね。

とにかく透明感があり、綺麗なんです。光の加減でなんでしょうか。前回は小国玉川より水質は落ちると申し上げましたが、撤回します。小国玉川並の透明感です。自然に笑みもこぼれます。下の写真のように満面の笑顔の3人は、回送係のTetsuさんの奥さんに一瞬罪悪感を感じながらDRスタートです。



川幅はtake out地点に近づくにつれ広く浅くなってきますが、put in地点はこの程度の川幅です。


瀬遊び出来るスポットは多くはありませんが、見つけると皆ご覧の通り。


休憩しながら交互に瀬戸戯れました。



正面に大木が横たわってます。絵に描いたようなストレーナーです。



ここは下れませんので、右岸からポーテージ。


核心部へ続く回廊です。ポンポンポンとリズムよく落ち込んで核心部へ。


核心部の1段目のトレーと2段目のプール。画面中央の岩を中心に左右に分かれます。左のルートがお約束です。


1段目の落ち込みです。先週来た時は結構落差があったように見えたのですが、1段目は50cmぐらいでしょうか。2段目が80cmぐらいだと思います。こうして見ると片品川の堰堤下の落ち込み、ヒーローコースの方がよっぽど高さもあり、流れも複雑でした。しかしこの核心部はなめてはいけません。左側はボイルしてますし、中央はバックウォッシュしてます。勢いがないと食われそうです。

一段目のドロップです。


湯西川は名が知れ渡った川ではないので、瀬にも名前がありません。この核心部にはぜひ名前が欲しい所です。核心部が2段に分かれてポンポンと落ち込むので、カエルアドベンチャーさんに敬意を表してこの核心部を勝手にカエル飛びの瀬と命名しました。先週のブログには落ち込みの高さが上段が2m、下段が1mのような書き込みをしてましたが、今週もう一度見ると、上段、下段の高さの認識は逆で、下の方が高く、どう見ても50cm,80cm程度の高さでした。

一段目のドロップをクリア。



2段目に突入。

さて、前回はヤラレンジャーさんが核心部を目の前に「下るひとは?」と厳かにパーティーに意志を確認、パーティー10名中4名が手を挙げました。「これはもしかしてヤバイのかな?」と勘ぐってしまうような問いかけだったので、多少緊張して下りましたが、今週の核心部は先週と全く違って見え、心理的な圧迫感は殆どないまま下ることが出来ました。

小生は1段目のトップでスタック、リバースのまま落ち込むつもりでいましたが、落ち込みの手前で落ち着いて向きを変え、そのまま下れました。一方花園氏ですが、ポーテージという言葉は彼の辞書にないらしく、何の躊躇もためらいもなく下りました。花園氏は途中で狙ったルートが外れて1段目下のプールにある岩に乗り上げるという、こうなってはダメですよ、というパターンに陥ってしまいました。彼が凄いのはこの状況にも関わらず極めて冷静なんです。まだ川を下り始めて半年なんですが、緊張感とか恐怖心の自己制御に長けているようです。増水した桂川も下っているし、本当に凄いです。




あまりにも水が綺麗なので3人で泳ぎました。これは川に敬意を表し、同化するための儀式としての意味合いもあります(ウソ)。川の水は驚く程冷たいです。


水中メガネを持参してたので、川底探索。魚影を発見。


川底に写る影で水質がわかります。


湯西川は浅い川です。激しい箇所はありませんが、核心部を含め、スカウティングする必要がある多少注意しなければならないポイントがいくつかあります。しかしながら全体的には癒し系の川です。途中に禁漁区間があるためか、釣り師は多くはありません。満面の笑みを浮かべて挨拶をすればOKです。携帯は各社圏外です。道の駅でも圏外でした。道の駅で待ち合わせすることになると思いますが、途中で渋滞に巻き込まれたりして遅れてもパーティーには連絡がつきませんので、要注意です。因みに水位はこちらで調べられます。本日は先週と同じく15cmの水位でした。この水位でリジットはそのまま下れますが、ダッキーはボトムの面積が大きいので結構底を擦ります。艇から降りなければならない状況が2,3回ありました。あと10cm水位があればもう少し樂なんですが...。

今回は緊急連絡用で防水のハンディートランシーバーを持参してDRしました。トランシーバーはクリーク、秘境のDRでは必携で、レスキュー体制を整えながら下る際は本当に便利です。

さて、カエルアドベンチャーさんに教えて頂いたput in地点よりもまだ上流からもDR可能の様相です。今回回送係だったTetsuさんの奥様がさらに上流を確認してくれています。次回は湯西川温泉付近からエントリーします。


take out地点です。しかしこんなに綺麗な川下っちゃうと臭いがきつく、透明度の低い長瀞とか桂川に戻るのはかなりきついです。




より大きな地図で 湯西川 を表示

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