桧枝岐村の冬は、深い雪に埋もれ白一色のモノトーンの世界が長く続きます。冬の前の一瞬のときめきが桧枝岐の紅葉なのです。山が燃えるような紅葉を川面から見上げ愛でることが出来るのは、パドラーだけの特権。そんな桧枝岐での秋のカヤックは特別なんです。
声出して行こう!と叫びながら漕ぐのは僕達だけかな。しかしそう叫んで気合を入れたくなる瀬やドロップの連続。桧枝岐川を下った人はわかりますよね、この気持ち。
桧枝岐川から見上げる空は色見本の様にくすみが全くない青。桧枝岐の山々は五分程の色付き。視界一杯に広がる落葉樹の森は、湯上りにほんのり染まる頬のような上品な色付きです。こんなコンディションでこの川を下れる僕達は幸せだな。気がつけば川面もカヤックの鮮やかな原色で紅葉しているようです。
激しい瀬の後は笑いが止まらないんです。
KodakのPlaysportはパドラーにも人気が高くなっているようです。POV(Point Of View)撮影用のヘルメットマウントを自作しました。オートバックスで売ってる自動車用の携帯ホールダーを装着するだけでOKです。
恒例のClass5の桧枝岐紅葉ツアー。メンバーはチームELFでお馴染み、才谷屋さん、OWLさん、テクニシャンカップルのWoodsさん、Mashiさん、桧枝岐を日本で一番漕いでいる女性、南極三号、かっ飛びヤリサさん、噂の滝飛びガールこと「ほりほり」さんです。
桧枝岐川に通って今年で2年。今まで下った中で今回は、水量は最低、難易度と天気が最高という組み合わせ。超悶絶のS字ねじりの滝下のプールでまずはウォームアップ。各自スイープから始まり、本日のコンディションを占うようにロールをしています。天地間逆になって見る川底は限りなく透明で、川の水は顔を突き刺すよう針のように冷たかったです。
漕ぎ始めるとなんとなく調子が悪いんです。しっくりしないパドリングを気にしていたら、漕ぎ出して2本目のブラインドで沈。一度も沈したことがない瀬。しかも今日は沈すると怪我するかもしれない、沈厳禁の日なのに。
結局その沈で、右手の筋を痛めたままミドルを下ることになりました。翌日は良くなったものの右手の痛みが消えないため、アッパーの戦線離脱。翌週の小国玉川に備えることにしました。
水が少ないので厳しい。
今まで一度も沈したことがない瀬で沈。当日は水が少ないので、沈が怪我の引き金になる可能性が高く、柳本さんからは沈厳禁の指示だったんですが...。この沈でブレースしている右手を引きずり、筋をのばしたようで、以後右手の力が半減。艇のコントロールが危うくなる。
いったい何艇クリーク艇積んでるんだろう?壮観。
食後は部屋に戻り、宴会。柳本さんとWoodsを除く残りの3人はオヤジ。